学年制

学年制には、学校管理上の区切り、期間を指す場合(学年度)と、児童生徒の教授―学習のための組織を指す場合(学年組織)とがある。学校管理上の区切りとしての学年制については、「小学校の学年は、4月1日に始まり、翌年3月31日に終る」(学校教育法施行規則第四四条)とされているが、これは学校種別を問わず共通している。

教育課程はこの学年を通じて配当され、各学年の課程の修了は、学年の終わりに、児童生徒の平素の成績を評価して行う(同法施行規則第二七条)。

ただし、単位制高等学校では、学年による教育課程の区分を設けない(同法施行規則第六四条の二(1))。

児童生徒の教授―学習の組織としての学年制は、学校種別に従い、もっぱら児童生徒を年齢別に区分して学習集団を編成する。わが国の学校は、厳密な学年制を採っており、高等学校以下の学校では、入学した児童生徒は、原則として1年1回1学年末に進級し、学年途中の進級(特別進級)や学年を飛び越えての進級(飛び級)は認められない。

ただし、高等学校2年からの大学への飛び入学、大学3年からの大学院への飛び入学は例外的に認められており、その際、高等学校、大学は、それぞれ卒業扱いになる。

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